お正月には欠かせないおせち料理ですが、食材もたくさんあって、作るのは本当に大変。
三が日ぐらいまでは、皆で食卓を囲む楽しい時間が流れます。
そんなことを想いながら、愛情込めて作るおせちは、あたふたしたくないですよね。
作っていく順番や、簡単に作れるもの、お重への詰め方をご紹介します。
【もくじ】
おせちの作り方の順番ってあるの?
まずは初めに、おせち料理の構成から。
◎祝い肴三種
おせち料理の基本中の基本、「田作り」「かずのこ」「黒豆」の3品。
◎口取り
「伊達巻き」「栗きんとん」「昆布巻き」「紅白かまぼこ」など。
◎酢のもの
「紅白なます」「たたきごぼう」「酢だこ」「〆さば」「小魚の南蛮漬け」など。
◎煮もの
いわゆる「煮しめ」。昆布、しいたけ、ごぼう、里芋、大根、にんじん、たけのこ、れんこん、こんにゃく、がんもどきなどを含め煮にします。
◎焼きもの
「ぶりの焼きもの」「鯛の焼きもの」「えびの焼きもの」など。
そして作る順番ですが、基本的には、「日持ちする」順番で作っていくこと。
そして、味を染み込ませた方がいいものも、先に作っておくといいですね。
佃煮や酢の物は、日持ちがしますので早めに作っておくといいでしょう。
次に、煮物、焼き物の順で。
冷凍保存できるものも多いので、それは事前に準備しておくと便利です。
たとえば、昆布巻きや栗きんとん、伊達巻、たたきゴボウなど。
黒豆や数の子は、下準備も必要ですので、遅くても27日から28日には始めるようにしましょう。
1週間以上日持ちしますので、余裕を持って取りかかってください。
酢の物の日持ちは、3~4日。煮物、焼き物は2~3日ぐらいです。
31日には、焼きもの類と各料理の仕上げのみが残っているというぐらいが、理想的です。
お料理の手順やスケジュールをメモしておくと、翌年とてもラクになりますよ。
また、出来合いのものと組み合わせたりするのも、負担が少し軽くなりますね。
とにかくたくさんの料理を並行して作っていくことになるので、効率よく作業をしたいところですね。
おせちの作り方 ポイントはコレ!
皆さん色々と工夫して作られていると思いますが、ちょっとしたポイントをおさえておくと、より作りやすいかもしれません。
簡単に作れるものや、ちょっと役立つ情報をご紹介します。
比較的、失敗が少ない簡単なメニューはこちら。
- 田作り : ごまめをあぶって、タレを混ぜるだけ
- 栗きんとん : さつまいもをポタージュ状にして、栗の甘露煮を加えるだけ
- 紅白(大根・人参)なます : それぞれを千切りにし、砂糖とお酢で和えるだけ
- たたきゴボウ : 茹でたゴボウを、醤油、みりん、お酢、ごまで和えるだけ
- ぶりの照り焼き : フライパンで焼いたぶりに、照り焼きのタレを絡めるだけ
その他、ちょっとしたポイントはこちら。
- 伊達巻を作る時、山芋やはんぺんを入れるとふんわり仕上がります
- 黒豆の仕上げに、はちみつを入れると照りとツヤが出ます
- だしを濃い目にとると、調味料が少なく塩分なども抑えられます
- 紅白なますは、千切りの太さを変えると、食感が楽しめます
- 田作りを作る時、クルミや落花生を一緒に混ぜると、香ばしくて美味しいです
本当にちょっとしたことなのですが、より美味しく食べられるよう、参考にしてみてくださいね。
おせちの作り方 詰め方も重要!
おせち料理は、お重に詰めるのが基本ですよね。
詰め方にもルールやポイントがあります。
正式には5段重ね(1~4段にお料理を詰める)ですが、近年は多くても3段重ぐらいですね。
ということで、3段重についてお伝えします。
●一の重
祝い肴(数の子・黒豆・田作り)や、黒豆、栗きんとん、紅白かまぼこ、伊達巻、昆布巻きなどを
詰めます。
●二の重
酢の物(紅白なます、たたきゴボウ、小魚の南蛮漬けなど)、焼き物(ぶりの照り焼き、鯛の塩焼き、
海老のうま煮など)
●三の重
煮物(筑前煮など)
詰め方のコツはこちら。
- 蒲鉾などのように詰めても形がくずれないものを先に詰める
- 奥から手前に詰めていく
- 厚みのないものは重ねて盛り、全体の高さを揃える
- 味や香りが移らないように、仕切り(ばらんなど)や器を使う
- 汁気があるものは、小鉢や小物(100円ショップでも色々売っています)などに入れる
お重を使わず、トレイを使うのもおすすめ。
1品ずつ小皿にちょこんと盛り付けたものを、きれいに並べると、品よく華やかになります。
形や深さが違う小皿を組み合わせて、自由に遊んでみてください。
いかに豪華に華やかに見えるか、というところが勝負でしょうか。
とは言え、ガチガチにルールに縛られる必要もありませんよ~。
まとめ
おせち料理は、お重に入っていて、開けた時に「わ~」っと歓声が上がる、おめでたい料理ですね。
それでも、作る人は本当に大変ですよね。
少しでも効率良く作ることができたらいいですね!
クリスマスが終わったら、すぐに切り替え!という方も多いと思いますが、少しでも参考になれば幸いです。