高血圧の方は、日ごろから意識して生活されている方が多いと思いますが、寒い時期はさらに気を付けていただきたいのです。
高血圧になってしまうのが、冬に多い原因ってなんでしょう?
そして、特に注意をしていただきたい、こんな対策もやってみて欲しい。
そんな情報をお伝えいたします。
【もくじ】
高血圧が冬に多い原因は?
※正常値はこちら
特に寒い冬に高血圧の方が増えるのは何故なのでしょう?
寒くなってくると、血管が収縮するため、誰でも血圧が上昇しやすくなります。
そして、一般的に冬は運動不足になりがちで、そのため肥満が高血圧に貢献してしまいます。
また、時期的に忘年会や新年会が増え、塩分の摂取も増える傾向があるためです。
大量のアルコールも血管を収縮し、血圧を上昇させてしまいますので、注意してくださいね。
飲み会はなくても、冬になるとエネルギーを蓄えようと、食欲は増す傾向にあります。
そのため、自然と塩分の摂取が増えてしまうことも、一因と考えられます。
高血圧は冬に注意が必要!
先でも述べたように、血圧が高い人にとって、冬は少し注意が必要です。
心筋梗塞や脳卒中なども起こりやすく、最も注意が必要な季節なんですね。
寒さを感じたりすると、血管が収縮し血圧が上昇するのですが、高血圧の方は
正常血圧の方と比べ、グンと上がってしまうことがあるのです。
熱いお風呂に入った時や、夜間または早朝に、暖かい部屋から急に寒い廊下などに出た時。
また、便秘気味の方は特に、トイレで「いきむ」という行為も血圧を一気に上昇させてしまいます。
冬、お布団から出て「ぶるっ」とくるあの感覚。この時、血圧は上昇しているのです。
そんな寒さの中、トイレでいきんでしまうと、さらにさらに血圧が上昇してしまいます。
くも膜下出血を排便中に起こしてしまうケースも少なくはありません。
寒い時期は、「温度差」と「食事」に特に意識を向けて、生活しましょう。
高血圧 冬はこんな対策を!
日ごろから「減塩」などに取り組んでいると思いますが、冬はさらに!厳しめに減塩してください。
高血圧にとって、「ストレス」も危険因子のひとつなので、疲れを癒すためにも
睡眠は十分にとってくださいね。
早朝は特に血圧が上がりやすいので、起きる前から部屋を暖かくしておくと良いですね。
そして、起床直後の行動はなるべくゆっくりと。飛び起きたりしないようにしてください。
お布団から出る前に、軽めのストレッチなどを行い、朝の洗顔もお湯で行ってください。
炊事や掃除などで、冷水を使用しないようにしてください。冷たい水に触れた時も、血圧が上昇します。
また、脱衣所と浴室、トイレなどの家の中での温度差をなるべく少なくしておきましょう。
お風呂の中は、入る前に全体的にシャワーで暖めておくといいですよ。
トイレには小型の暖房器などを設置するとか、部屋から出る時は、靴下を履いたり何かを羽織るなど、
急激な温度差には注意してくださいね。
家の中だけでなく外出時も、マフラーや手袋などを着用して、急に冷えないよう心がけましょう。
まとめ
高血圧の方にとって、血圧を下げるというのも一つの方法ではありますが、その先にある、脳卒中や心疾患を防ぐことが最も重要なことです。
減塩や体重の増加などに気を付け、ストレスも溜め込まないようにしましょう。
日々の生活習慣や食事などを意識しながら、寒い冬を乗り切ってくださいね。