女性にとって大切な働きである生理ですが、時期が近くなってくると不調を訴える人も
多く見られます。
不調の原因が分からない時は、不安感や不満感もいっぱいでしんどいですよね。
この不調は月経前症候群(PMS)なの?
改善方法や付き合い方などもご紹介していきます。
【もくじ】
月経前症候群の症状をチェック!
月経前症候群(PMS)という言葉、一度は耳にしたことがある人は多いと思います。
なんと!女性の約80%以上もの人が経験したことがあるのです。
体だけでなく心までも急に不調に見舞われたら「PMS」の症状かもしれません。
そんなあなたの症状は、月経前症候群(PMS)なのでしょうか?
以下は主な症状ですが、毎周期、当てはまる症状がある場合は、PMSの可能性があります。
【体の不調】
- 下腹部が痛む
- 顔や手足がむくむ
- とにかく眠い、または不眠
- 乳房が張って痛む
- ニキビや肌荒れ
- めまい、吐き気がある
- 便秘や下痢になる
- ひどい腰痛や肩こりになる
- 貧血
- 胃痛
【心の不調】
- イライラする
- 集中力の低下
- 不安を感じたり、落ち込んだりする
- 孤独を感じる
- 感情をコントロールできない
- 涙もろくなる
- 女性であることがいやになる
【行動】
- 人づきあいが嫌になる
- 人と口論になる
- 無気力になる
- 過食
- 物忘れがひどい
- 衝動買いをしてしまう
普段穏やかな性格の人が、急に攻撃的になったりすることもあります。
これは本来の自分じゃない。と、この時期をゆったりとした気持ちでやり過ごせたら本当に楽ですね。
月経前症候群の症状 改善方法はコレ!
まずは、自分が「PMS」だと気付き自覚することが、一番の対処法です。
経験している女性も多いんだ~と、ポジティブにとらえることも大切です。
PMSの症状は、月経が始まると自然に症状が和らいだり治まったりするのが特徴です。
それでもやっぱりしんどいですよね。
私自身、原因が分かっていなかった時は何でこんなにイライラするの!?と、自分が嫌になりました。
改善する方法をいくつかご紹介します。
PMSの改善には、主に「食事」「運動」「ストレスを溜めない」がカギとなってきます。
不調が現れる時期は、栄養バランスの乱れも不調の一因となります。
※積極的に摂りたい食品はこちら。
- 海藻類(わか、やひじき、海苔など)
- 大豆類(納豆、豆腐、みそなど)
- 緑黄色野菜
- ナッツ類
- ビタミンB6を含むもの(レバー、豚肉、玄米、青魚など)
PMSには炭水化物を摂ると良いとされています。
ご飯やパン、小麦粉を使った食品を多く摂るようにしてください。
※逆に避けたい食品はこちら。
- 砂糖(白砂糖、ジュース類)
- カフェイン(コーヒーや日本茶)
- チョコレート
- スナック菓子
- アルコール
糖分を摂ると、血糖値を急激に上げた後一気に下げてしまうため、かえって憂鬱感や疲労感を引き起こしてしまうのでNGです。
運動不足の女性は、運動をしている女性よりPMSが重くなる傾向があるようです。
特に体の不調である肩こりやむくみ、頭痛などは、「血行不良」によるものが多いため、適度な運動が効果をもたらすんですね。
特に「有酸素運動」が良いとされています。
ウォーキングやサイクリング、ヨガなどの全身運動を週に3回以上、30分~60分できれば理想です。
運動の強度は重要ではありません。
適度に習慣的に体を動かすことでストレスも緩和されます。
ストレッチをするだけでも、体の緊張がゆるみ血行も良くなります。
ストレスは血流を悪くし、さまざまな不調を引き起こすますので、リラックスする時間を持ちましょう。
なるべく楽しいこと、わくわくすることを考え、ハッピーな気持ちを呼び戻しましょう。
何かに没頭するのもいいことです。
徹底的に掃除をするとか、野菜をひたすらみじん切りにするとか・・・。
気づけば気分もスッキリ!達成感とともにイライラもす~っとなくなるはず!
好きな音楽や香りも五感を刺激し、心も体もリラックスすることができます。
ぬるめのお湯で半身浴もおすすめ。
アロマオイルを数滴垂らし、ゆったりとした気持ちでストレスを和らげましょう。
思いっきり「ぼ~~~」っとしてください。
十分リラックスした後は、たっぷりと上質な睡眠をとることも大切です。
あとは、思いっきり笑うのも効果的ですが、思いっきり泣くのも、スッキリします。
映画や本など、自分がストレス解消になるものをひとつ見つけておくといいですね!
月経前症候群の症状との付き合い方は?
まずは「無理をしない」こと。
この時期、よほどのことが無い限り予定をキャンセルしちゃってもOK!
そこに罪悪感を感じないこと。
ただし人との約束をキャンセルする場合は、誠意をもった対応をしてくださいね。
もしどうしてもイライラしたり不調が我慢できないようなら、PMSの症状だということを周りに言ってみる勇気も。
「キツい言い方になったらごめんね」「体調が悪そうに見えても気にしないで」などなど、女性になら言いやすいかもしれません。
実は几帳面だったり我慢強かったり、感情を表に出さないという性格の人は、症状が強く出てしまうことがあります。
物事をあまり重く受け止めず、肩の力を抜いてほどほどに手も抜きましょう。
PMSは生理前のホルモンバランスの変化により、基礎体温が高くなっている時に起こるものです。
基礎体温を毎日記録することで、PMSの時期も予測することができますよ。
そろそろ来そうだな・・と思ったら、ゆっくりお風呂に浸かるなど体と心を労わってあげてくださいね。
まとめ
自分がPMSだと自覚できればずいぶんと楽になりますが、分かったからこそ対処もできるようになります。
なるべく予定を入れないようにしたり、早く寝るようにしたり。
症状がひどい場合は、婦人科への受診をおすすめしますが、対処法により改善することも期待できます。
PMSのことを受けとめた上でうまく付き合っていけたらいいですね。