夏に起きやすい食中毒と違って、冬に流行するノロウイルス。
ウイルスが原因で起こる感染症胃腸炎は、本当にツライもの。
感染した時の症状や原因、対策などをお伝えしていきます。
【もくじ】
ノロウイルスに感染したかも!?症状は?
冬に下痢や嘔吐などがあり病院に行くと、風邪やインフルエンザと同じように、ノロウイルスを疑われます。
この感染症胃腸炎のノロウイルスに感染すると、どんな症状が起こるのでしょう?
- 腹痛(チクチクとした痛み)
- 嘔吐
- 水っぽい下痢
- 発熱する場合もあり
これらの症状が主なものです。
大体、11月ごろから3月ごろに流行します。
潜伏期間は1日~2日で、症状が出てからも、1日~3日ほどで、改善します。
ただ、改善してからも1週間ほどは人に感染させてしまう可能性があるため、家でおとなしくしていましょう。
症状は数日で治まりますが、菌を排出しているのは長いと数週間!ウイルスが体内で生きています。
元々体力のある大人は、数日で症状は治まりますが、抵抗力の弱い高齢者は症状が重くなり、生命にかかわることもあります。経口補水液などで、水分を十分に補うようにしてください。
赤ちゃんは、指や手をなめてしまうため、ウイルスが侵入しやすいんですね。
数週間はうんちにノロウイルスが排出されますので、おむつ交換の時には十分注意してください。
ノロウイルスに感染したかも!?原因は?
そもそもどこから感染したのでしょうか。
感染経路は、主に3通りまります。
1.牡蠣(カキ)やムール貝などの2枚貝を、十分に加熱せずに食べた場合の「経口感染」。
2.ノロウイルスに感染してしまった人が、十分手を洗わずに調理したものを食べた場合。
3.ノロウイルスに感染した人の便や嘔吐物を処理した時などの「接触感染」。
他にも、嘔吐物などの飛沫を吸入してしまう「飛沫感染」、菌が飛び散って乾燥し、空気中に舞い上がった粒子を吸入してしまう「空気感染」などによって、人から人へ感染します。
感染した人が使用したトイレなども、きちんと除菌するようにしましょう。
ノロウイルスは酸にも強く、胃酸で死滅することがありません。
また、熱にも強いため、加熱が不十分だと菌が生きています。
熱で死滅させるには、85度以上で1分以上の加熱が必要です。
牡蠣や2枚貝などを食べる時は、十分に加熱するようにしてください。
とにかく、石鹸でしっかりと手洗いすることを心がけてください。
ノロウイルスに感染したかも!?対策は?
とにかく手洗いを徹底すること。
調理の前、トイレの後は石鹸でしっかりと洗うこと。
そして、手を洗った後に拭くタオルは、共用にしないようにしましょう。
ペーパータオルを使用したり、個人個人別のタオルを用意するようにしてください。
患者の嘔吐物などの処理をする時は、マスクと丈夫な手袋を着用しましょう。
もし、衣類を汚してしまった場合、大きな感染源となります。
他のものと一緒に洗濯機に入れると、他の衣類にもウイルスが付着してしまいます。
マスクと手袋をして、バケツなどで個別に洗い、塩素系の消毒剤で消毒すると、なお良いでしょう。
とにかく、二次感染を防ぐことが一番ですね。
ノロウイルスには、予防するワクチンや治療薬がないため、感染したら、十分な水分補給などの対処療法となります。
脱水症状を防ぐため、水分とミネラルを補給する必要があるのですが、スポーツドリンクはミネラル分が強いため、水で2~3倍に薄めて、少しずつ飲むようにしましょう。
石鹸と流水でしっかりと菌を洗い流すことが、最も効果的な予防法となります。
また、免疫力が高いと、ノロウイルスが侵入しても、発症しない場合もあります。
ストレスを溜めこまず、腸内環境を整えるなど、日ごろの生活で免疫力を上げておくことも大切です。
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まとめ
ノロウイルスは低い温度を好みます。
これからの時期、特に注意が必要となりますね。
まずは、手洗いを徹底して、ウイルスの侵入を防ぐことを心がけましょう。